鶏犬不寧
読み方
けいけん ふねい意味
鶏や犬までもが落ち着いていられないほど、世の中や家の中がひどく騒がしく、平穏でないこと。政治の混乱、戦乱、取り締まり、事件などによって、人々の生活が乱され、不安や混乱が広がる状態をいう。由来
中国・唐代の文人、柳宗元の「捕蛇者説」に見える「雖雞狗不得寧焉(鶏狗といえども寧きを得ず)」に由来するとされる。過酷な役人の取り立てで村が騒然とし、鶏や犬さえ安らげない様子を述べたもの。成立は柳宗元の永州左遷期、9世紀初頭ごろ。備考
日常会話ではかなり硬い表現。文学的・評論的に、社会や組織の混乱を強調して用いる。表記は「鶏犬不寧」が一般的で、中国語では「雞犬不寧」。例文
- 突然の家宅捜索で近所中が騒ぎになり、まさに鶏犬不寧のありさまだった。
- 政権争いが長引き、都は鶏犬不寧の状態に陥った。
- 夜通し工事の音が響き、住民は鶏犬不寧の日々を送っている。
- その国境地帯では小競り合いが続き、村々は鶏犬不寧であった。
- 社内の不正疑惑が報じられて以来、部署全体が鶏犬不寧となっている。
類義語
- 天下騒然
- 物情騒然
- 人心恟々
- 騒然紛々
- 喧騒混乱
対義語
- 天下泰平
- 太平無事
- 平穏無事
- 安穏無事
- 無事平穏