魑魅魍魎
読み方
ちみ もうりょう意味
山川・草木などに宿るとされた、さまざまな妖怪や化け物の総称。転じて、正体が知れず不気味な者たち、あるいは社会の裏で暗躍する怪しい人物・邪悪な勢力のたとえとしても使う。由来
中国古代に由来する語です。「魑魅」と「魍魎」はそれぞれ山林や川・沼などに現れる怪物・精霊を指したとされます。『春秋左氏伝』などの中国古典(紀元前4世紀ごろまでに成立)に関連語が見え、後に二語を重ねて妖怪の総称として定着しました。日本には漢籍受容を通じて伝わり、平安期以降に広く理解されるようになりました。備考
本来は妖怪・怪物の総称。現代では比喩的に、得体の知れない人物や不気味な勢力が暗躍する様子を表すことが多い。文章語的で、評論や小説でもよく使われる。例文
- 古い絵巻物には、夜の都をさまよう魑魅魍魎が不気味に描かれている。
- 政界が混乱すると、魑魅魍魎のような人物まで表舞台に現れてくる。
- その小説は、戦乱の世にうごめく魑魅魍魎を鮮烈に描き出している。
- 匿名の世界には、魑魅魍魎が跋扈するかのような危うさがある。
- 彼は魑魅魍魎のはびこる業界で、最後まで信念を曲げなかった。
類義語
- 妖怪変化
- 百鬼夜行
- 牛鬼蛇神
- 悪鬼羅刹