鬼哭啾啾
読み方
きこく しゅうしゅう意味
亡霊や成仏できない死者の魂が、悲しげにすすり泣いているように感じられること。転じて、戦場跡・墓地・廃墟などに漂う、ものすごく陰惨で不気味な雰囲気を表す。由来
中国・唐代(8世紀)の詩人、杜甫の詩「兵車行」にある「新鬼煩冤旧鬼哭、天陰雨湿声啾啾」に由来するとされる。「鬼哭」は鬼神や亡霊が泣くこと、「啾啾」は細く悲しげに鳴く声を表す。備考
日常会話では硬く文学的な表現。怪談、戦場跡、廃墟、悲惨な情景の描写に用いられ、単なる「怖い」よりも死者の嘆きや陰惨さを強く含む。例文
- 夜の古戦場は風の音さえ鬼哭啾啾として、足を踏み入れるのがためらわれた。
- 廃病院の廊下には、鬼哭啾啾たる気配が満ちていた。
- 嵐の後の墓地は、倒れた卒塔婆が散らばり、まさに鬼哭啾啾の光景だった。
- 戦争の記録を読むと、当時の街が鬼哭啾啾たる惨状であったことが伝わってくる。
- その怪談映画は、鬼哭啾啾とした音響で観客の恐怖を誘った。
類義語
- 陰惨凄愴
- 凄惨陰鬱
- 怨霊哀哭
対義語
- 和気藹藹
- 平穏無事
- 明朗快活