高山流水
読み方
こうざん りゅうすい意味
もともとは高い山と流れる水、すぐれた自然の景色をいう。転じて、中国の伯牙と鍾子期の故事から、音楽や芸術の真価を深く理解すること、また自分の心をよくわかってくれる親友・知己のたとえにもなる。由来
中国戦国時代の琴の名手・伯牙と鍾子期の故事に由来する。伯牙が琴を弾きながら「高山」や「流水」を思うと、鍾子期がその心を言い当てたという話が『呂氏春秋』(紀元前239年頃)や『列子・湯問』(成立は3~4世紀頃とも)に見える。日本には漢籍の受容とともに伝わった。備考
漢語的でやや文語調。日常会話より、文章・評論・芸術論で見かけやすい。景色そのものと「知音・心を知る友」の両義があるので、文脈で判断する。例文
- 彼の演奏意図を一度で理解した師は、まさに高山流水の知音だった。
- 長年連れ添った二人の間には、高山流水のような深い信頼がある。
- その琴曲は高山流水を思わせる、澄んだ気品に満ちていた。
- 漢詩や書画の世界では、高山流水が心を通わせる友のたとえとして用いられる。
- この山水画には、高山流水の趣を愛でる東洋的な美意識が表れている。
類義語
- 知音
- 莫逆之友
- 管鮑之交
- 以心伝心
対義語
- 同床異夢
- 面従腹背
- 犬猿の仲