風声鶴唳
読み方
ふうせい かくれい意味
風の音や鶴の鳴き声のような、何でもない物音まで敵や危険のしるしだと思い込んでおびえること。特に、敗北や恐怖の直後に神経が過敏になり、わずかな気配にも動揺してしまう様子をいう。由来
中国・東晋時代の383年、淝水の戦いで前秦の軍が大敗して逃走した際、風の音や鶴の鳴き声まで追撃する東晋軍の声だと思って恐れたという故事に由来する。故事は唐代の7世紀に成立した『晋書』などに見える。備考
硬い文章語で、日常会話ではあまり使われない。「草木皆兵」と対で語られることが多く、過度な恐怖や疑心を表す。例文
- 大地震の直後、少し窓が鳴っただけで家族全員が風声鶴唳の状態になった。
- 一度大きな失敗をしてから、彼は上司の何気ない一言にも風声鶴唳となっている。
- 敵に包囲された兵士たちは、夜の物音一つにも風声鶴唳の思いで身構えた。
- 不祥事の報道後、その企業では社員が取材らしき電話にまで風声鶴唳していた。
- 市場が急落した翌日、投資家たちは小さな悪材料にも風声鶴唳となり、売り注文を急いだ。
類義語
- 草木皆兵
- 疑心暗鬼
- 杯中蛇影
- 被害妄想
対義語
- 泰然自若
- 神色自若
- 冷静沈着
- 余裕綽綽