顛沛流浪
読み方
てんぱい るろう意味
住む所を失ったり生活が安定しなかったりして、苦難に遭いながら各地をさまよい歩くこと。落ちぶれて定まった居場所もなく、世間を転々とする境遇を表す。由来
「顛沛」は倒れたりつまずいたりすること、転じて非常な困難や急な災難をいう語で、『論語』里仁篇の「顛沛必ず是に於いてす」に見える(成立は中国・戦国時代、紀元前5〜3世紀ごろ)。「流浪」は各地をさまよう意。二語を重ねた成句としての成立時期は不明だが、漢語表現に基づく四字熟語である。備考
日常会話ではかなり硬い表現。文学・歴史叙述・評論などで、単なる旅行ではなく、困窮や不遇を伴う放浪を強調するときに使う。例文
- 戦乱で故郷を追われた一家は、十年近く顛沛流浪の生活を送った。
- 彼の祖父は若いころ、仕事を求めて各地を渡り歩く顛沛流浪の日々を経験した。
- 顛沛流浪の末にたどり着いた町で、彼女はようやく安住の地を見つけた。
- その小説は、国を失った青年の顛沛流浪と再生を描いている。
- 会社の倒産後、彼は住まいも職も転々とし、まさに顛沛流浪の身となった。
類義語
- 流離漂泊
- 流浪転々
- 放浪流転
- 漂泊流浪
- 流転漂泊
対義語
- 安居楽業
- 定住安定
- 安住
- 平穏無事