韜光晦迹
読み方
とうこう かいせき意味
才能・学識・徳などのすぐれた資質を人に見せびらかさず、世間から身を引いてひっそり暮らすこと。自分の光を包み隠し、行跡を目立たなくする意から、名声や出世を求めない隠者的な生き方をいう。由来
中国古典に由来する語。「韜」は包み隠す、「光」は才徳の輝き、「晦」は暗くして目立たなくする、「迹」は足跡・行跡の意。隠者や高僧の生き方を評する表現として六朝〜唐代ごろ(5〜8世紀頃)に用いられたとされるが、確定的な初出年は不詳。備考
「迹」は「跡」とも書き、「韜光晦跡」と表記されることもある。日常会話ではまれで、文章語・評伝・漢文調の文脈で使われやすい。例文
- 若いころは名を上げた画家だったが、晩年は山里で韜光晦迹の暮らしを選んだ。
- 彼ほどの実力者が表舞台に出ないのは、まさに韜光晦迹というべき態度だ。
- 研究成果を誇示せず、後進の育成に徹する教授の姿に韜光晦迹の精神を感じる。
- 政争に嫌気が差した彼は官職を辞し、韜光晦迹して静かな日々を送った。
- 才能を隠して機を待つ韜光晦迹は、単なる消極性ではなく一つの処世術でもある。
類義語
- 韜光養晦
- 晦迹韜光
- 和光同塵
- 遁世隠棲
- 隠遁生活
対義語
- 鋒芒畢露
- 才気煥発
- 自己顕示
- 名声追求