電光朝露
読み方
でんこう ちょうろ意味
稲妻の光が一瞬で消え、朝露が日が昇るとすぐ消えるように、人生や世の中の栄華・存在がきわめてはかなく短いこと。無常観を表す語で、人の命や成功、名声などが頼りなく移ろいやすいことをたとえる。由来
仏教の無常観に由来する語。特に『金剛般若経』末尾の偈「一切有為法、如夢幻泡影、如露亦如電」(露のごとく、また電のごとし)に基づくとされる。鳩摩羅什による漢訳は後秦の弘始3年(401年)頃。日本でいつ四字熟語として定着したかの正確な時期は不明だが、仏教語・漢籍由来の成句として用いられてきた。備考
仏教的・文学的な響きが強く、日常会話より文章語で用いられる。人の命や栄華のはかなさを厳粛に述べる場面に適する。例文
- 若くして世を去った彼の生涯は、まさに電光朝露のようにはかないものだった。
- どれほどの富や名声を得ても、無常の目で見れば電光朝露にすぎない。
- 戦乱の時代、人々は電光朝露の命を惜しみながら日々を生きていた。
- 桜の散り際を見ていると、この世の栄華も電光朝露だと感じる。
- 成功に酔う彼に、師は「その栄光も電光朝露と思え」と戒めた。
類義語
- 夢幻泡影
- 泡沫夢幻
- 朝露電光
- 浮生若夢
- 一炊之夢
対義語
- 永劫不変
- 万古不易
- 不老長寿
- 長生久視
- 千秋万歳