雲煙過眼
読み方
うんえん かがん意味
雲や煙が目の前を通り過ぎても跡を残さないように、物事に深く心をとどめず、執着しないこと。また、世の中の出来事や名利・財物などを一時的で取るに足りないものとして淡々と受け流す態度をいう。由来
中国・北宋の文人、蘇軾(そしょく)の文章『宝絵堂記』に見える「譬之煙雲之過眼、百鳥之感耳」に由来するとされる。11世紀後半、宋代の表現で、目の前を過ぎる煙や雲のように、心にとどめないことをたとえたもの。日本では「過眼雲煙」「煙雲過眼」とも言う。備考
やや文語的・漢文学的な表現で、日常会話ではまれ。金銭・名誉・世評などへの無執着を述べる文章語として使われる。例文
- 彼は出世や肩書きを雲煙過眼と見なし、自分の研究だけに静かに打ち込んだ。
- 若いころは評判を気にしていたが、今では他人の噂など雲煙過眼である。
- 大金を得ても失っても、彼女は雲煙過眼の心境で少しも取り乱さなかった。
- 旅先で見た豪華な暮らしも、私には雲煙過眼で、帰ればいつもの生活が一番だと思った。
- この世の栄華を雲煙過眼と悟った僧は、名利を離れて山寺に住んだ。
類義語
- 過眼雲煙
- 煙雲過眼
- 行雲流水
- 雲散霧消
対義語
- 執着心
- 念念不忘
- 刻骨銘心
- 耿耿于懐