隠忍自重
読み方
いんにん じちょう意味
つらいことや不満があっても表に出さず、じっと耐え忍びながら、軽はずみな言動を慎んで自分を抑えること。感情に流されず、時機を見て落ち着いて行動するという意味で、忍耐と自己抑制を表す。由来
「隠忍」は中国古典に見える「苦しみを表に出さず耐える」という意、「自重」は「自らを慎み重んじる」という意の漢語。四字熟語としてはこの二語を重ねた表現で、特定の初出文献や成立年は未詳だが、日本では近代(明治〜大正期)以降に一般的な熟語として定着したと考えられる。備考
やや硬く文章語的な表現。日常会話より、評論・演説・新聞・小説などで見られることが多い。単なる我慢ではなく、感情を抑えて軽率な行動を避ける含みがある。例文
- 不当な批判を受けても、彼は隠忍自重して反論の機会を待った。
- 若い選手には、勝てない時期こそ隠忍自重の姿勢が求められる。
- 社内の混乱を前にして、社長は感情的な発言を避け、隠忍自重に徹した。
- 逆境の数年間を隠忍自重して過ごした経験が、のちの成功につながった。
- 怒りに任せて行動せず、隠忍自重することが大人の対応だ。
類義語
- 堅忍不抜
- 自重自愛
- 忍辱負重
- 沈着冷静
対義語
- 軽挙妄動
- 直情径行
- 短慮軽率