隠忍自重
読み方
いんにん じちょう意味
つらいことや腹立たしいことがあっても、感情を表に出さずにぐっとこらえ、軽率な言動を慎んで自分を抑えること。怒りや不満を内に忍び、状況を見て身を処する「忍ぶ」と「自らを重んじて慎む」という両面を含む。由来
「隠忍」は苦痛や屈辱を隠して耐え忍ぶ意、「自重」は自分の言動をつつしみ軽はずみな行為をしない意。いずれも漢語として古く中国古典に見られる語で、四字熟語としての定型は中国由来の熟語が日本で定着したもの。成立の正確な年代は不詳だが、近世~近代の漢文素養のある文章・新聞等で用例が増えたとされる。備考
「我慢」より硬い文語・書き言葉寄り。忍耐だけでなく、軽率な行動を避ける自制の意味合いが強い。対人関係や交渉・スポーツなどで用いられる。例文
- 上司の叱責に腹が立ったが、ここは隠忍自重して反論を飲み込んだ。
- 敗戦後、選手たちは隠忍自重し、次の大会に向けて黙々と鍛え直した。
- 彼は不当な扱いにも隠忍自重を貫き、機が熟すのを待った。
- 感情的に投稿すれば炎上しかねない。隠忍自重して一晩置こう。
- 交渉の場では、相手の挑発に乗らず隠忍自重する姿勢が信頼につながる。
類義語
- 忍耐自制
- 克己復礼
- 忍辱負重
- 堅忍不抜
対義語
- 感情露呈
- 短気即発
- 軽挙妄動