隔岸観火
読み方
かくがん かんか意味
他人の災難や争いを、自分には関係ないこととして離れた場所から眺め、助けたり関与したりしないこと。状況によっては、相手同士が疲弊するのを待つ策略的な態度も指す。由来
中国の兵法書『三十六計』の第九計「隔岸観火」に由来する。成立年代は不詳だが、明末から清初(17世紀ごろ)に現在の形に整理されたとされる。「岸を隔てて火を観る」、つまり川の向こうの火事を眺める意から。備考
「対岸の火事」に近いが、兵法由来のため、単なる無関心だけでなく「敵の内紛を静観する策」の含みもある。日常会話ではやや硬い表現。例文
- 隣の部署の混乱を隔岸観火と決め込むだけでは、会社全体の損失になる。
- 友人同士のけんかを隔岸観火していたら、かえって仲裁の機会を失った。
- 競合二社が価格競争で消耗するのを、彼らは隔岸観火の姿勢で見守った。
- 災害時に困っている地域を隔岸観火するような態度は許されない。
- 政治家は国民の苦境を隔岸観火せず、具体的な支援策を示すべきだ。
類義語
- 対岸の火事
- 傍観
- 袖手傍観
- 坐視
- 見て見ぬふり
対義語
- 当事者意識
- 積極介入
- 挺身救難