陰徳陽報
読み方
いんとく ようほう意味
人に知られないところで善行(陰徳)を積めば、やがて目に見えるよい報い(陽報)が返ってくる、ということ。見返りを求めずに善を行う姿勢を勧め、善悪の因果が巡るという考え方を含む。由来
仏教(因果応報・善因善果)の思想に基づく語で、「陰徳(ひそかな徳)」「陽報(あらわれる報い)」を組み合わせた四字熟語。中国の仏教説話や勧善書の語法に由来するとされるが、特定の初出年・成立年代ははっきりしない。備考
「陰徳」は人目につかない善行、「陽報」は後に現れるよい結果。迷信的に断定するより、徳を積む戒め・勧めとして用いるのが一般的。例文
- 彼は寄付を公表しないが、陰徳陽報という言葉どおり、周囲の信頼を自然に集めている。
- 陰徳陽報を信じて、目立たない仕事にも手を抜かずに取り組んだ。
- 困っている人をそっと助けるのは、まさに陰徳陽報の実践だ。
- 陰徳陽報を盾にして見返りを期待するのは、本来の趣旨から外れている。
- 祖母は『陰徳陽報だよ』と言って、毎朝欠かさず掃除と近所への気配りを続けていた。
類義語
- 陰徳あれば陽報あり
- 陰徳善事
- 隠善揚善
- 積善余慶
対義語
- 因果応報(悪因悪果)
- 悪因悪果
- 自業自得