閑雲野鶴
読み方
かんうん やかく意味
静かに流れる雲や野に遊ぶ鶴のように、世俗の名利や束縛から離れ、自由でのんびりと暮らすこと。また、そのような境地や人を指す。隠遁生活や悠々自適の生き方を褒めていう表現。由来
「閑雲」は静かに漂う雲、「野鶴」は野にすむ鶴の意。中国古典の山水詩・隠逸文学で、雲や鶴が世俗を離れた自由・高潔の象徴とされたことに由来する。四字句としての初出年は未詳だが、唐代(8〜9世紀)以降の詩文的表現を背景に、日本では漢詩文や辞書類を通じて用いられるようになった。備考
文語的・詩的な表現で、日常会話より随筆、挨拶文、人物評などに向く。単なる怠惰ではなく、世俗を離れた自由で高潔な生き方を含意する。例文
- 退職後は山里に移り、畑を耕しながら閑雲野鶴の暮らしを楽しんでいる。
- 彼は出世競争から身を引き、閑雲野鶴として日々絵を描いている。
- 都会の喧騒を離れて海辺を歩いていると、閑雲野鶴の心持ちになれる。
- あの作家は名声に執着せず、閑雲野鶴のように各地を旅して作品を書いた。
- 旅先で出会った老人は、俗事に煩わされない、まさに閑雲野鶴の人だった。
類義語
- 悠々自適
- 無拘無束
- 自由自在
- 野鶴閑雲
- 晴耕雨読
対義語
- 籠鳥檻猿
- 俗務多端
- 名利追求
- 束縛生活