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開物成務

読み方

かいぶつ せいむ

意味

人々の知恵や能力を開き導き、世の中の物事や事業を成し遂げること。学問・教育・政治・経営などによって、社会に役立つ働きを実現するという意味で用いられる。

由来

中国の古典『易経』繋辞上伝にある「夫れ易は物を開き務めを成し、天下の道を冒う」に由来する。「開物」は物事の道理や人の知を開くこと、「成務」はなすべき事業を成就させること。『易経』は周代から戦国時代を経て形成され、繋辞伝は戦国末期〜前漢頃(紀元前3〜前2世紀頃)成立とされるが、正確な年代は未詳。

備考

日常会話ではほとんど使われない硬い語。学校・企業・団体の理念、式辞、古典解説などで、教育や社会的使命を格調高く表す際に用いられる。

例文

  • 大学の創立者は、学問によって社会に貢献する「開物成務」の理念を掲げた。
  • 新しい校長は、地域の子どもたちの才能を伸ばすことこそ開物成務だと語った。
  • 研究成果を論文で終わらせず産業に生かしてこそ、真の開物成務と言える。
  • この研修制度は、若手社員の知識を開き、実務を成し遂げさせる開物成務の試みである。
  • 古典に学ぶだけでなく、現代の課題解決に結びつける姿勢が開物成務の精神にかなっている。

類義語

  • 啓蒙開化
  • 経世済民
  • 人材育成
  • 知徳啓発

対義語

  • 無為無策
  • 因循姑息
  • 旧態依然

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