長袖善舞
読み方
ちょうしゅう ぜんぶ意味
袖の長い衣服は舞う姿を美しく見せることから、資金・地位・人脈・環境などの有利な条件を備えた者は、物事をうまく成し遂げやすいという意味。才能だけでなく、背景にある条件や資源の重要さをいう。由来
中国戦国時代末期、紀元前3世紀ごろの思想書『韓非子』五蠹篇に見える「鄙諺曰、長袖善舞、多銭善賈(長袖は善く舞い、多銭は善く商う)」に由来する。長い袖なら舞が映え、資金が多ければ商売がしやすい、というたとえから生まれた語。備考
人の能力を否定する語ではなく、有利な条件が成功を助けることを指す。やや硬い表現で、評論・ビジネス・政治の文脈に多い。例文
- 大企業が新市場に参入すると、資金力と販売網のおかげで長袖善舞の強さを発揮する。
- 彼女の成功は努力の結果だが、優秀な師と恵まれた研究環境があった点では長袖善舞とも言える。
- 人脈の広い彼は、交渉の場に出るたびに長袖善舞で、難題を次々に解決していった。
- 資本の乏しい中小企業が、長袖善舞の大手と同じ土俵で戦うのは容易ではない。
- 政治の世界では、知名度や後援組織を持つ候補者ほど長袖善舞になりやすい。
類義語
- 多銭善賈
- 鬼に金棒
- 虎に翼
- 得手に帆を揚げる
- 地の利を得る
対義語
- 徒手空拳
- 裸一貫
- 無一文
- 悪条件下の苦戦