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鏡花水月

読み方

きょうか すいげつ

意味

鏡に映る花や水に映る月のように、見えても実際には手に取れないもののたとえ。転じて、実体がなくはかないもの、また高雅で幽玄な美しさや、詩文・芸術にただよう捉えがたい趣をいう。

由来

中国・宋代(12〜13世紀ごろ)の詩論や禅語に見える「鏡中の花、水中の月」を縮めた表現に由来するとされる。見えるがつかめないものの比喩で、具体的な初出には諸説ある。日本には漢詩文の受容を通じて伝わり、文学・美術批評の語として定着した。

備考

文学・美術・禅の文脈で使われやすい語。単に「幻」の否定的意味だけでなく、手に取れない高雅な美や余韻をほめる場合にも用いる。

例文

  • 彼の俳句には、言葉少なにして鏡花水月の趣が漂っている。
  • 湖面に映る満月は、まさに鏡花水月の美しさだった。
  • その理想像を追い続けても、鏡花水月をつかもうとするようなものだ。
  • 禅の講話では、この世の執着を離れるたとえとして鏡花水月が引かれた。
  • 舞台の一場面は華やかでありながら、どこか鏡花水月のようにはかなく感じられた。

類義語

  • 夢幻泡影
  • 海市蜃楼
  • 空中楼閣

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