鉄中錚錚
読み方
てっちゅう の そうそう意味
多くの平凡なものや凡庸な人々の中では、比較的すぐれて目立つ存在であること。絶対的に卓越しているというより、「普通の中ではまし」「同類の中では抜きん出ている」という、やや限定的な評価を表す。由来
中国の史書『後漢書』劉盆子伝に見える「卿所謂鉄中錚錚、庸中佼佼者也」に由来する。『後漢書』は南朝宋の范曄が5世紀前半、概ね432年ごろから編纂したとされる。「錚錚」は金属がよく鳴る音で、鉄の中でもよく響くもの、転じて凡庸な中で目立つ者をいう。備考
褒め言葉ではあるが、評価範囲を「凡庸な集団の中」に限定するため、相手に直接使うと失礼に響くことがある。文章語・漢文調の硬い表現。例文
- 彼は全国レベルではまだ無名だが、この地方大会では鉄中錚錚の実力者だ。
- あの会社の若手社員の中では、彼女は企画力において鉄中錚錚と言える。
- 小さな研究会では鉄中錚錚の存在でも、学界全体で評価されるにはさらに成果が必要だ。
- この作品は新人賞の応募作の中では鉄中錚錚で、文章の完成度が際立っていた。
- 彼の成績は名門校では目立たないかもしれないが、今のクラスでは鉄中錚錚だ。
類義語
- 庸中佼佼
- 鶏群一鶴
- 掃き溜めに鶴
- 凡中の非凡
- 群を抜く
対義語
- 庸中の庸
- 凡庸
- 平凡
- 十人並み