通過儀礼
読み方
つうかぎれい意味
社会や集団の一員として認められるために、一定の時期に必ず経験・通過するとされる儀式や出来事。元来は成年・結婚・葬送などの儀礼を指すが、現代では入学・入社・昇進試験、あるいは「新人が一度叱られる」など比喩的に、成長過程で避けがたい段階・イベントにも広く用いる。由来
文化人類学の用語で、フランスの民俗学者アルノルド・ヴァン・ヘネップが1909年刊『通過儀礼(Les rites de passage)』で提唱した概念に由来する。日本語としての定着時期は一定しないが、学術用語としては20世紀以降に広まった。備考
本来は人類学・民俗学の概念。日常では比喩的に「誰もが通る試練・段階」の意味で用いることが多い。軽い出来事にも使えるが、文脈により重く響く場合がある。例文
- 入社式は、社会人になるための通過儀礼のようなものだ。
- 初めてのプレゼンで手厳しい指摘を受けるのも、若手の通過儀礼だと先輩は笑った。
- 成人式は多くの地域で、共同体の一員になる通過儀礼として位置づけられている。
- この資格試験に合格して初めて一人前と見なされるのが、業界の通過儀礼になっている。
- 引っ越しと転校を繰り返した経験が、彼女にとって成長の通過儀礼だったのかもしれない。
類義語
- 通例
- 習わし
- 慣例
- 恒例
- 成人儀礼
対義語
- 異例
- 例外
- 破格