転迷開悟
読み方
てんめい かいご意味
迷いや煩悩にとらわれた状態を離れ、真理に目覚めて悟りを開くこと。仏教的には、無明の迷妄を転じて智慧を得ることをいう。広く、考え違いや執着から抜け出して、正しい認識に至る意味でも用いられる。由来
仏教語に由来する四字熟語。「転迷」は迷いを転じて離れること、「開悟」は悟りが開けることを表す。漢訳仏典で用いられた語彙を背景に成立したと考えられるが、特定の初出年は不詳。日本では仏教受容後、奈良~平安期以降の仏教文献・説法の語彙として広まった。備考
主に仏教・思想的文脈で用いられる硬い表現。日常会話ではまれで、精神的な目覚めや大きな心境の変化を格調高く述べる際に適する。例文
- 長い苦悩の末、彼は師の一言によって転迷開悟の境地に至った。
- 坐禅を続けるうちに、名誉への執着が薄れ、転迷開悟の思いを得た。
- その説法は、迷いの中にいた人々を転迷開悟へ導く力があった。
- 失敗を重ねた経験が、彼にとっては転迷開悟の契機となった。
- 仏教美術の解説を聞き、煩悩を離れる転迷開悟という思想に深く感銘を受けた。
類義語
- 破迷開悟
- 改邪帰正
- 廓然大悟
- 大悟徹底
- 悟道開眼
対義語
- 頑迷固陋
- 無明煩悩
- 煩悩具足