跋山渉水
読み方
ばつざん しょうすい意味
山を越え、川を渡って進むこと。転じて、長い道のりを苦労しながら旅すること、また目的のために各地を歩き回り、困難を乗り越えて奔走することをいう。由来
中国古典に由来する語。「跋」は山を踏み越える、「渉」は川や水を渡る意。『詩経』鄘風「載馳」に見える「跋渉」という表現など、古代中国(西周〜春秋時代、紀元前11〜前6世紀ごろ)の語法を背景に、山水を越える苦労を表す四字句として用いられるようになった。成立の正確な年は不明。備考
文章語・硬い表現で、日常会話ではあまり使わない。実際の旅だけでなく、調査・営業・救援などで各地を苦労して回る比喩にも使える。例文
- 調査隊は未踏地域の実態を知るため、跋山渉水の末に小さな村へたどり着いた。
- 彼は資料を集めるために全国を跋山渉水し、十年がかりで研究を完成させた。
- 昔の巡礼者たちは、交通機関もない時代に跋山渉水して聖地を目指した。
- 被災地へ薬を届けるため、救援隊は悪路をものともせず跋山渉水した。
- その紀行文には、作者が跋山渉水して見聞した各地の風俗が生き生きと描かれている。
類義語
- 山川跋渉
- 千山万水
- 南船北馬
- 風餐露宿
- 東奔西走
対義語
- 安居楽業
- 安閑無事
- 平穏無事