越俎代庖
読み方
えっそ だいほう意味
自分の職分や権限を越えて、他人の仕事・役目に立ち入ったり、代わりに処理したりすること。善意であっても、担当者の領分を侵す「出過ぎた行為」「越権行為」を戒める語。由来
中国戦国時代の思想書『荘子』逍遥遊篇に由来する。堯が許由に天下を譲ろうとした話の中で、料理人(庖人)が仕事をしなくても、祭祀を司る者(尸祝)は酒樽や供物台(俎)を越えて料理人の代わりをしない、という趣旨の句「越樽俎而代之」から成立した。成立年代はおおむね紀元前4〜3世紀ごろとされる。備考
硬い書き言葉・評論調の語で、日常会話では「越権」「出過ぎた真似」の方が一般的。相手を強く批判する響きがあるため使用場面に注意。例文
- 部長の承認を得ずに他部署の人事に口を出すのは、越俎代庖と言われても仕方がない。
- 彼は親切のつもりで後輩の報告書を全部書き直したが、上司から越俎代庖だと注意された。
- 専門家の判断を待たずに素人が治療方針を決めるのは、越俎代庖の危険がある。
- 会議では助言にとどめ、担当者の決定まで奪えば越俎代庖になる。
- 社長は現場の自主性を尊重し、細部にまで介入する越俎代庖を避けた。
類義語
- 越権行為
- 越権干渉
- 職分侵害
- 出過ぎた真似
- 差し出がましい行為
- お節介
対義語
- 分を守る
- 職分を守る
- 安分守己
- 各司其職
- 適材適所