規矩準縄
読み方
きく じゅんじょう意味
物事を行う際に守るべき標準・法則・手本。もとは円を描く「規」、直角を測る「矩」、水平を測る「準」、直線を引く「縄」という道具を並べた語で、転じて判断や行動のよりどころとなる規範をいう。由来
中国古代の工匠の道具名に由来する語。「規」はコンパス、「矩」は曲尺、「準」は水平を測る器具、「縄」は墨縄を指し、いずれも正確に形や線を定めるための基準となるもの。そこから、道徳・政治・学問・技芸などにおける標準や規則を意味するようになった。成立時期の厳密な初出は不詳だが、戦国時代から漢代(紀元前4世紀〜紀元前1世紀ごろ)の中国古典思想の文脈で用いられた語彙とされ、日本には漢籍の受容を通じて伝わった。備考
硬い文章語で、日常会話ではまれ。「規矩縄墨」と近い意味。道具名から転じた語なので、単なる規則よりも「正しさを測る基準」の含みが強い。例文
- 古典の名文は、後世の文章家にとって規矩準縄となった。
- どれほど斬新な企画でも、企業倫理という規矩準縄を無視してはならない。
- 師の教えは、私が研究を続けるうえでの規矩準縄である。
- 法律は社会生活の規矩準縄として、人々の行動に一定の基準を与える。
- 彼は古い作法を単なる形式ではなく、茶道の規矩準縄として尊重している。
類義語
- 規範
- 基準
- 準則
- 尺度
- 手本
- 規矩縄墨
対義語
- 無規律
- 無法
- 放縦
- 勝手気まま
- 自由奔放