虚往実帰
読み方
きょおう じっき意味
行くときは心が空で何も得ていない状態だったが、帰るときには知識・感動・悟りなどで満たされていること。特に、優れた人に教えを受けたり、良い体験をしたりして、大きな収穫を得て帰る意で用いられる。由来
中国戦国時代末期ごろ(紀元前4〜3世紀ごろ)に成立したとされる道家の古典『荘子』に見える「虚而往、実而帰」に由来する。「虚」は空虚な状態、「実」は満ち足りた状態を表し、教えや感化によって心が満たされて帰ることをいう。備考
やや硬い表現で、日常会話より文章語・講演・随筆などで使われる。物質的な土産より、精神的・知的な収穫を強調する語。例文
- 名僧の法話を聞きに行った参拝者たちは、まさに虚往実帰の思いで寺を後にした。
- 初めは軽い気持ちで参加した講演会だったが、人生観を揺さぶられる内容で、虚往実帰となった。
- その研究会では多くの示唆を得られ、若手研究者にとって虚往実帰の一日だった。
- 旅先で出会った職人の話に感銘を受け、彼は虚往実帰の心境で帰路についた。
- 師のもとを訪ねた弟子は、疑問を抱えて行き、深い教えを授かって虚往実帰した。
類義語
- 満載而帰
- 収穫が多い
- 得るところが多い
- 啓発を受ける
- 満ち足りて帰る
対義語
- 空手而帰
- 徒労無益
- 無駄足に終わる
- 得るところなく帰る