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虚実皮膜

読み方

きょじつ ひまく

意味

現実(虚)と作り事(実)の境目が薄く、はっきり区別できないこと。また、芸術表現が現実を土台にしつつも虚構を交えて、真実味のある世界を作り出すことをいう。小説・演劇・映画などの批評で用いられる。

由来

江戸時代後期の文芸批評に由来するとされる。近世の俳諧・戯作・読本などの議論の中で「虚」と「実」の関係を論じる語として用いられ、明治以降も文学批評語として定着した。初出年は諸説あり不詳。

備考

主に文学・芸術の文脈で「虚構と現実のあわい」を評価する語。日常会話ではやや硬い。意味は「虚実の区別がつかない」寄りにも「巧みに融合」寄りにも用いられる。

例文

  • この小説は虚実皮膜の筆致で、まるで実話のように読める。
  • ドキュメンタリー風の演出が、作品全体を虚実皮膜の雰囲気にしている。
  • 作者は史料を踏まえつつ虚構を織り込み、虚実皮膜の人物像を描いた。
  • 舞台上の出来事が現実と重なって見え、観客は虚実皮膜の感覚に包まれた。
  • SNSの体験談は誇張も混じりやすく、虚実皮膜で真偽の判断が難しい。

類義語

  • 虚実混交
  • 虚々実々
  • 真偽不明
  • 虚実相半

対義語

  • 明明白白
  • 判然明確
  • 虚実判然

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