苦肉之計
読み方
くにく の けい意味
自分(または味方)にも苦痛や損害が及ぶことを承知の上で、やむをえず取る計略・手段。相手を欺いたり局面を打開したりするために、あえて自らを犠牲にする策をいう。由来
中国の戦史・兵法に由来する語。代表的には『三国志』魏書(裴松之注に引く『魏略』等)に見える「苦肉計(苦肉の計)」で、呉の黄蓋が曹操を欺くため周瑜に鞭打たせ、降伏に見せかけて火攻めを成功させた故事(赤壁の戦い、3世紀頃)が典拠とされる。日本への具体的伝来時期は不詳。備考
「苦肉の策」とも。自分側にも痛みを伴う“やむを得ない手段”の意で、安易な方便には用いにくい。故事を踏まえると欺く計略のニュアンスが出る。例文
- 資金繰りが尽き、値下げという苦肉之計で在庫を処分した。
- 相手の油断を誘うため、あえて撤退するのは苦肉之計だった。
- 苦肉之計として主力を外し、控え中心で試合に臨んだ。
- 彼は批判を避けるため、自己の非を認める苦肉之計に出た。
- 苦肉之計が当たり、形勢は一気にこちらへ傾いた。
類義語
- 窮余之策
- 背水之陣
- 非常手段
- 苦肉の策
対義語
- 正攻法
- 堂々正々
- 正々堂々