苦節十年
読み方
くせつ じゅうねん意味
長い間、苦労や不遇に耐えながら、志や信念を曲げずに努力し続けること。また、その末にようやく成果や成功を得るまでの長い忍耐の年月をいう。「十年」は具体的な十年だけでなく、長期間のたとえとしても用いられる。由来
成立年代・初出は不詳。「苦節」は、苦難に耐えながら節操・信念を守ることを表す漢語で、「十年」は長い年月の象徴。中国古典の特定の故事に直接基づくというより、日本語で「長年の辛苦」を表す定型句として近代以降、少なくとも明治〜昭和期の文章・報道などで広く用いられるようになった表現とされる。備考
成功談や受賞・デビューの記事でよく使われる。やや劇的・美談調の表現で、短期間の苦労には不自然。「十年」は必ずしも実数でない場合がある。例文
- 苦節十年、彼はついに念願の小説家としてデビューした。
- 無名時代を支えてくれた家族のおかげで、苦節十年の努力が実を結んだ。
- 苦節十年を経て開発されたこの技術は、業界の常識を大きく変えた。
- 彼女は何度もオーディションに落ちながらも諦めず、苦節十年で主役の座をつかんだ。
- 苦節十年という言葉どおり、成功の陰には地道な練習と多くの挫折があった。
類義語
- 臥薪嘗胆
- 堅忍不抜
- 十年一剣
- 蛍雪之功
- 刻苦勉励
対義語
- 順風満帆
- 安楽無事
- 安逸怠惰