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苦口婆心

読み方

くこう ばしん

意味

相手のためを思って、耳に痛いことでも親身になって何度も言い聞かせ、丁寧に導こうとすること。厳しい言葉や注意が含まれていても、その根底に思いやりや愛情がある場合に用いる。

由来

中国由来の成語です。『苦口』は耳に痛い忠告や、聞くのはつらいがためになる言葉、『婆心』は年長者が細やかに世話を焼くような慈しみの心を指します。語の要素は宋代の禅籍(11~13世紀ごろ)に見え、四字句としては清代(18~19世紀ごろ)に広まったとされます。日本への具体的な伝来時期ははっきりしません。

備考

やや文章語的で硬めの表現です。相手を思って厳しく諭す場面で使われやすく、単なる説教や干渉ではなく、善意があることを含意します。

例文

  • 担任の先生は、進路に迷う私に苦口婆心の助言を続けてくれた。
  • 父の苦口婆心も、反抗期の私にはただの小言にしか聞こえなかった。
  • 部長は新人を叱るだけでなく、苦口婆心で改善の道筋まで示した。
  • 長年店を支えてきた女将の苦口婆心が、ようやく若い職人たちに伝わった。
  • 友人の苦口婆心を無視して無理な投資をした結果、私は大きな損失を出した。

類義語

  • 老婆心切
  • 懇切丁寧
  • 親身の忠告
  • 忠言

対義語

  • 無関心
  • 放任主義
  • 冷淡
  • 見て見ぬふり

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