苦口婆心
読み方
くこう ばしん意味
相手のためを思って、あえて厳しいことや耳の痛い忠告をすること。表現はきつくても、根底には思いやりや愛情があるという含みで用いる。上司・教師・親などが、部下や生徒・子どもを諭す場面で使われることが多い。由来
中国の成語に由来する。文字通りには「苦い口(辛口の言葉)」と「婆心(老婆のように細やかで親身な心)」で、相手を思うがゆえの厳しい忠告を表す。成立年代の正確な年は不詳だが、古くから漢籍の語感を背景に日本でも漢文調の語として受容され、近世以降の文章語で広く用いられてきた。備考
褒め言葉寄りの語で、「相手のため」という前提が重要。単なる悪口・叱責には使わない。文章語・硬めの場面でよく用いる。例文
- 先生の苦口婆心の注意を、今になってありがたく思う。
- 上司は苦口婆心で私の欠点を指摘してくれた。
- 親の苦口婆心をうるさいと感じていたが、結局助けられた。
- 苦口婆心の助言ほど、受け入れるには勇気が要る。
- 彼は部下の将来を案じ、苦口婆心の言葉を重ねた。
類義語
- 忠言逆耳
- 愛之深責之切
- 耳提面命
- 懇切丁寧
対義語
- 悪口雑言
- 冷酷無情
- 放任主義