芒刺在背
読み方
ぼうし ざいはい意味
背中に芒(のぎ)や刺(とげ)が刺さっているように、恐れや不安で少しも落ち着かないこと。特に、権力者・監視者・敵対者などが身近にいて、常に圧迫感や危険を感じる状態をいう。由来
中国・後漢の史書『漢書』霍光伝に見える語。『漢書』は班固らにより1世紀末ごろ成立。前漢の宣帝が即位直後、実権を握る大将軍霍光を恐れ、「背に芒刺あるがごとし」と感じたという故事に由来する。出来事自体は紀元前74年ごろとされる。備考
文章語・硬い表現で、日常会話ではまれ。「針のむしろ」に近いが、権力者や監視者への恐れ・圧迫感を含む文脈で使われやすい。例文
- 新任の部長が会議室の後ろで黙って見ているだけで、発表者たちは芒刺在背の思いだった。
- 不正を知る同僚が隣の部署にいるため、彼は毎日芒刺在背の心地で出社している。
- 監査が近づくにつれ、経理部には芒刺在背のような緊張感が漂い始めた。
- 厳格な師匠の視線を背中に感じ、弟子は芒刺在背のまま茶を点てた。
- 敵対企業に弱みを握られて以来、経営陣は芒刺在背の状態から抜け出せずにいる。
類義語
- 如芒在背
- 戦戦恐恐
- 疑心暗鬼
- 針のむしろ
- 居ても立ってもいられない
対義語
- 安心立命
- 泰然自若
- 安穏無事
- 枕を高くして寝る