色即是空
読み方
しき そくぜ くう意味
仏教(般若心経)の語で、私たちが「色(しき)=形あるもの・現象」と思うものは、固定した実体をもたない「空(くう)」にほかならない、という教え。あらゆる存在は因縁によって一時的に成り立つだけで、永遠不変の本質はないことを示す。由来
出典は『般若心経』の句「色即是空、空即是色」。成立年代は諸説あるが、般若経典(大乗仏教)の思想が体系化された時期に属し、インドで形成され中国語訳を経て東アジアに広まった(正確な年は不詳)。日本では奈良〜平安期以降、読誦・注釈とともに広く受容された。備考
宗教語としての用法が基本。日常では「物事は無常で執着すべきでない」の含意で比喩的に用いられるが、虚無主義(何も意味がない)と混同しないよう注意。例文
- 失恋で世界が終わったように感じても、色即是空と思えば執着が少し和らぐ。
- 名声も財産もいつか変わる。色即是空を胸に、驕らず生きたい。
- 彼は毎朝、般若心経を唱え、色即是空の意味を自分に言い聞かせている。
- 見た目の華やかさに惑わされるな、色即是空だと師匠は諭した。
- 災害で形あるものが一瞬で失われたとき、色即是空という言葉が現実味を帯びた。
類義語
- 諸行無常
- 万物流転
- 空即是色
- 一切皆空
対義語
- 実体堅固
- 有形実体