自然淘汰
読み方
しぜん とうた意味
生物の集団の中で、環境により適応的な性質をもつ個体がより多く生き残って繁殖し、その性質が次世代に残りやすくなることで、結果として不適応な性質は減っていくという考え方。転じて、競争や環境条件によって優劣が自然にふるい分けられることもいう。由来
英語「natural selection」の訳語として定着した語。起源はチャールズ・ダーウィンが1859年(19世紀、ヴィクトリア朝期)に『種の起源』で提示した概念にさかのぼる。日本語では明治期に進化論が紹介される過程で「自然淘汰」の訳が用いられ、以後一般化した(正確な初出年は不詳)。備考
本来は生物学の概念。社会やビジネスに比喩的に使うと、弱者切り捨てを正当化するニュアンスに受け取られることがあるため注意。例文
- 島の環境では、この色の羽をもつ個体が自然淘汰で増えた。
- 抗生物質を使い続けると、耐性菌が自然淘汰によって残りやすい。
- 就職市場も一種の自然淘汰で、準備した人が残るという見方もある。
- 厳しい寒さが続き、弱い苗は自然淘汰で枯れてしまった。
- 自然淘汰の結果として形質が変化し、長い時間をかけて種が分かれていく。
類義語
- 適者生存
- 弱肉強食
- 優勝劣敗
対義語
- 人為選択
- 作為
- 人工改変