自利利他
読み方
じり りた意味
自分の修行・成長・利益を得ること(自利)と、他者を助け利益をもたらすこと(利他)を、ともに実現しようとする考え。仏教では、自ら悟りを求めるだけでなく、他者を救済する実践も重んじる菩薩のあり方を表す。由来
仏教語に由来する。インド大乗仏教の菩薩思想にある「自ら悟りを求め、衆生を救う」という理念が、漢訳仏典で「自利」「利他」と表現された。成立年は特定できないが、中国では六朝〜唐代(4〜9世紀ごろ)の仏典注釈に広く見え、日本へは仏教伝来以後、奈良〜平安時代に受容されたと考えられる。備考
仏教色の強い語だが、現代では教育・経営・社会貢献の理念としても使われる。単なる「自己犠牲」ではなく、自分と他者の双方を利する点が重要。例文
- この団体は、学びを深めながら地域に貢献する自利利他の精神を大切にしている。
- 仕事で成果を上げるだけでなく、後輩を育てることも自利利他につながる。
- 自利利他を掲げるなら、自分の利益だけを優先する姿勢は改めるべきだ。
- 彼のボランティア活動は、本人の成長にもなっており、まさに自利利他の実践だ。
- 仏教の授業で、菩薩の理想として自利利他という言葉を学んだ。
類義語
- 自他共栄
- 共存共栄
- 自行化他
- 自他不二
対義語
- 利己主義
- 我利我利
- 独善主義