胸中成竹
読み方
きょうちゅう せいちく意味
物事を実行する前から、手順や見通し、成功の確信が心の中ですでに固まっていること。あらかじめ計画や構想ができあがっており、迷いなく事に当たれる状態をいう。多くは「胸中成竹で臨む」「胸中成竹の策」などの形で、準備の周到さや勝算の高さを表す。由来
中国・宋代の故事に由来する成語。「成竹」は“完成した竹”の意で、画家・文与可(ぶんよか/文同)が竹を描くとき、描く前から胸中に竹の姿ができあがっていたという逸話(『東坡志林』などに見える)から、「胸中に成竹あり」→「胸中成竹」として、事前に構想が固まっていることを指すようになった。日本への伝来時期は明確でないが、漢文素養が広まった中世以降に受容されたと考えられる。備考
「胸中に成竹あり」とも言う。自信過剰・独断の含みで使われることもあるため、文脈で評価(周到さ/思い込み)を調整するとよい。例文
- 彼は新規事業について胸中成竹で、質問にも即答してみせた。
- 発表前に論点を整理しておけば、胸中成竹のまま壇上に立てる。
- 胸中成竹の計画があるなら、あとは実行力が問われるだけだ。
- 監督は相手の癖を読み切っており、胸中成竹で采配を振るった。
- 彼女の提案は胸中成竹に見えたが、リスク管理が甘かった。
類義語
- 胸有成竹
- 成算在胸
- 準備万端
- 用意周到
- 勝算確実
対義語
- 行き当たりばったり
- 臨機応変
- 泥縄式