義憤填膺
読み方
ぎふん てんよう意味
道理や正義に反することに対して、胸がいっぱいになるほど強い憤りを抱くこと。個人的な腹立ちではなく、不正や不義を見て「許せない」と感じる、正義感にもとづく激しい怒りをいう。由来
「義憤」は道義に反する事柄への怒り、「填膺」は怒りや悲しみが胸を満たす意。もとは中国古典の「填膺」という表現に由来し、「填膺」は南朝梁の江淹『恨賦』(6世紀ごろ)などに見える。四字句としての厳密な初出年は不詳だが、中国の漢語表現として成立し、日本にも漢籍由来の成語として入った。備考
非常に文語的・漢語的で、日常会話ではやや硬い表現。新聞論説、評論、演説、歴史叙述などで使われやすく、口語では「義憤に駆られる」と言い換えることが多い。例文
- 汚職の実態を知った市民は、義憤填膺の思いで抗議集会に参加した。
- 彼は児童虐待の報道に接し、義憤填膺して関係機関へ改善を求めた。
- 差別的な扱いを受けた人々の証言を聞き、記者は義憤填膺の面持ちで原稿を書いた。
- その演説は義憤填膺たる語調に満ち、聴衆の心を強く揺さぶった。
- 社内の隠蔽体質を知った若手社員は、義憤填膺のあまり内部告発を決意した。
類義語
- 義憤に駆られる
- 慷慨激昂
- 憤激
- 怒髪衝天
対義語
- 無関心
- 傍観黙視
- 事なかれ主義