群集心理
読み方
ぐんしゅう しんり意味
多くの人が集まった場で、個人が周囲の雰囲気や他人の行動に強く影響され、普段より感情的・衝動的・同調的になってしまう心理状態をいう。冷静な判断が弱まり、興奮や不安、流行への追随などが起こりやすくなる。由来
「群集」は多くの人の集まり、「心理」は心のはたらきの意。語としては西洋の群衆・集団研究、いわゆる crowd psychology の訳語として成立したと考えられる。特にフランスの社会心理学者ギュスターヴ・ル・ボンの著書『群衆心理』(1895年)の受容を背景に、明治末から大正期ごろに日本で広まったとみられるが、正確な初出年は不詳。備考
「群衆心理」とも書き、こちらの表記のほうが一般的。四字熟語というより、心理学・社会学で使う説明的な語として用いられることが多い。例文
- 災害時には、群集心理によって冷静な判断が失われることがある。
- SNSでは群集心理が働き、根拠の薄い情報でも一気に拡散してしまう。
- セール会場で群集心理に流され、予定になかった品まで買ってしまった。
- リーダーには、群集心理をあおるのではなく、場を落ち着かせる対応が求められる。
- 事件を理解するには、個人の動機だけでなく群集心理の影響も考える必要がある。
類義語
- 群衆心理
- 集団心理
- 大衆心理
- 付和雷同
対義語
- 冷静沈着
- 自主独立
- 独立自尊