終南捷径
読み方
しゅうなん の しょうけい意味
官職や名声、成功を得るための近道・早道のこと。特に、本来は世俗を離れたように見せかけながら、実際には評判を利用して出世や利益を得ようとする手段をいう。由来
中国・唐代の故事に由来する。長安に近い終南山に隠棲すると名声が都に届き、官職に招かれやすかった。唐の盧蔵用が終南山に隠れて後に官僚となったことを、司馬承禎が「終南山は仕官への捷径にすぎない」と評した話に基づく。時代は7〜8世紀ごろで、後に『旧唐書』『新唐書』などに関連する伝が見える。備考
やや古風で硬い表現。単なる「近道」より、名声や隠遁を利用して出世を狙うという批判的ニュアンスを帯びやすい。例文
- 彼は慈善活動を終南捷径として利用し、政界入りの足がかりにした。
- 本当に研究がしたいのか、それとも大学院を終南捷径と考えているだけなのか、面接官に見抜かれた。
- 有名人との交流をひけらかすだけでは、終南捷径を探しているように見える。
- 地方での地道な活動を装って中央の評価を得ようとする姿勢は、まさに終南捷径だ。
- 資格取得を終南捷径と考えるのではなく、実力を積み上げる過程として捉えるべきだ。
類義語
- 出世の早道
- 立身出世の近道
- 成功への近道
- 名利への近道
- 登竜門
対義語
- 遠回り
- 正攻法
- 地道な努力
- 迂遠の道