紳士協定
読み方
しんし きょうてい意味
当事者同士が、信義に基づいて守ることを前提に結ぶ非公式の取り決め。文書化や法的拘束力を必ずしも伴わず、相互の信用・慣行により運用される。国際関係や業界内の合意、取引慣行などで用いられる。由来
英語の「gentlemen's agreement」を訳した語で、近代以降に国際関係・外交の文脈から広まったとされる。特に20世紀初頭(明治末〜大正期)以降の日本の新聞・外交用語として定着した。厳密な初出年は不明。備考
皮肉や批判的文脈で「談合」「出来レース」などを婉曲に指すことがある。法的効力は限定的で、守られるかは当事者の信用や力関係に左右されやすい。例文
- 両社は価格競争を避けるため、紳士協定として値下げをしない方針を共有していた。
- 条文のない紳士協定だからこそ、担当者が替わると簡単に崩れてしまうことがある。
- 業界内の紳士協定に反して宣伝を強化したため、取引先との関係が悪化した。
- 外交交渉では、正式条約に至る前段階として紳士協定が結ばれる場合もある。
- 紳士協定に頼るだけでなく、必要な事項は契約書で明文化しておくべきだ。
類義語
- ジェントルマン協定
- 君子協定
- 紳士協約
- 暗黙の了解
- 口約束
対義語
- 公式契約
- 公定協定
- 明文化契約