精忠報国
読み方
せいちゅう ほうこく意味
この上なくまごころを尽くして国に仕え、国の恩に報いること。私利私欲を離れ、国家や公共のために忠義を尽くす態度をいう。軍人・政治家・志士などの献身的な姿勢を表す語として用いられる。由来
中国の南宋時代、金と戦った武将・岳飛(1103〜1142)の忠義にまつわる故事に由来するとされる。「精忠」は純粋でまことの忠義、「報国」は国恩に報いる意。岳飛の背に母が「尽忠報国」と刺青したという伝承や、後世に岳飛を顕彰する語として広まった表現と関係が深い。成句としての正確な成立年は不明。備考
近代以降は軍国主義的な標語として使われた歴史もあるため、現代では文脈に注意が必要。比喩的に公共への献身を表すこともある。例文
- 彼は精忠報国の志を胸に、若くして軍人の道を選んだ。
- その志士たちは精忠報国を掲げ、国の将来を憂えて行動した。
- 校長は式辞で、精忠報国の精神を現代の公共奉仕になぞらえて語った。
- 私利を捨てて被災地支援に尽くす彼の姿に、精忠報国という言葉を思い出した。
- 戦時中の文書には、兵士に精忠報国を求める表現がしばしば見られる。
類義語
- 尽忠報国
- 忠君愛国
- 報国尽忠
- 忠義一徹
対義語
- 売国求栄
- 利己主義
- 反逆謀叛