管鮑之契
読み方
かんぽう の ちぎり意味
中国の管仲と鮑叔牙の故事に由来し、互いの才能や人柄を深く理解したうえで、利害を超えて固く結ばれた友情・信義をいう。単に仲がよいだけでなく、相手を信頼し、長く支え合う理想的な交友関係を表す。由来
中国春秋時代(紀元前7世紀ごろ)の斉の名臣・管仲と鮑叔牙の故事に基づく。鮑叔牙が管仲の才をよく理解し、不利な状況でも見捨てず推挙したことから、二人の友情が理想視された。典拠としては前漢・司馬遷『史記』「管晏列伝」(前91年ごろ成立)がよく挙げられる。四字表現としての正確な成立時期は不詳。備考
漢文調の硬い表現で、現代では会話より文章・祝辞・評伝で見かける。日常的には「管鮑の交わり」のほうが通りやすい。例文
- 幼い頃から苦楽をともにしてきた二人は、周囲から管鮑之契と称えられている。
- 利益が衝突しやすい共同経営でありながら、彼らは管鮑之契のごとき信頼を保った。
- 彼は弔辞の中で、亡き親友との関係を管鮑之契にも比すべき友情だったと振り返った。
- この歴史小説では、主君と参謀の絆が管鮑之契になぞらえて描かれている。
- 逆境にあっても互いの真意を疑わない姿に、私は管鮑之契の理想を見た。
類義語
- 管鮑の交わり
- 刎頸之交
- 金蘭之契
- 莫逆之友
対義語
- 犬猿の仲
- 水火不容
- 不倶戴天
- 反目成仇