笑面夜叉
読み方
しょうめん やしゃ意味
表向きはにこやかで親しみやすそうに見えるのに、内心は冷酷で意地が悪く、人を苦しめるような人物のこと。笑顔の裏に激しい気性や残忍さを隠している人をたとえていう、強い非難を含む表現。由来
「夜叉」は仏教で人に害をなす鬼神を指す語で、「笑面」は笑った顔のことです。これらを組み合わせて「笑った顔をしているが、実は夜叉のように恐ろしい人」という意味になりました。漢語的な表現として中国語の影響を受けつつ日本語に定着したと考えられますが、明確な初出年は不詳です。備考
かなりきつい非難表現。古くは特に女性に対して使われることが多かったが、現代では性別を問わず比喩的にも使う。ただし相手を強く傷つけうるため使用には注意。例文
- 彼女はいつも笑顔を絶やさないが、部下には容赦がなく、社内では笑面夜叉と恐れられている。
- 表面のやさしさだけで相手を信用すると、笑面夜叉のような人物に利用されかねない。
- その小説では、主人公を微笑みながら追い詰める笑面夜叉の悪女が強烈な印象を残した。
- 祖母は『あの人は笑面夜叉だから、うまい話には気をつけなさい』と忠告した。
- 穏やかな口調で話していても、交渉になると一切譲らない彼を、取引先は笑面夜叉のようだと評した。
類義語
- 口蜜腹剣
- 仏口蛇心
- 笑裏蔵刀
対義語
- 純真無垢
- 温厚篤実
- 誠心誠意