笑裏蔵刀
読み方
しょうり ぞうとう意味
表面ではにこやかに親しげな態度を見せながら、内心では相手を陥れようとする悪意や策略を隠していること。笑顔の裏に危険な企みを秘める、油断ならない人物や態度をいう。由来
中国由来の成語で、「笑裏に刀を蔵す」と訓読する。唐代の宰相・李義府を評した『旧唐書』李義府伝(945年成立)の「笑中に刀あり」に通じる表現で、兵法書『三十六計』(成立時期不詳、明末〜清初説)にも同趣旨の計略名として知られる。備考
強い警戒や批判を含む表現で、人に直接使うと失礼になりやすい。文章語・評論的な文脈で用いられることが多い。例文
- 彼は会議で終始にこやかだったが、後で反対派の弱点を突く資料を配っており、まさに笑裏蔵刀だった。
- あの取引先の甘い言葉には笑裏蔵刀の気配があるので、契約条件を慎重に確認しよう。
- 笑裏蔵刀の人物を見抜けず、彼女は重要な情報をうっかり話してしまった。
- 表向きは協力を申し出ているが、競合他社の動きには笑裏蔵刀の策略が隠れているかもしれない。
- 上司の穏やかな注意を単なる親切だと思っていたが、実際には人事評価を見据えた笑裏蔵刀の対応だった。
類義語
- 口蜜腹剣
- 笑中有刀
- 面従腹背
- 慇懃無礼
対義語
- 開心見誠
- 誠心誠意
- 公明正大
- 腹蔵なく接する