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空谷足音

読み方

くうこく そくおん

意味

人けのない寂しい谷で、ようやく人の足音が聞こえてうれしく思うことから、長く待ち望んでいた人の訪れや便り、援助、わずかな希望のしるしを喜ぶたとえ。孤独な状況で、まれな来客や助けが現れることもいう。

由来

中国古典『荘子』徐無鬼篇の「聞人足音跫然而喜矣(人の足音を聞いて喜ぶ)」に基づく語。『荘子』の成立は中国戦国時代末~前漢初期、紀元前3~2世紀頃とされる。人のいない谷で足音を聞いて喜ぶ情景から、日本でも四字熟語として定着した。

備考

文章語・やや古風な表現。文字どおりの足音ではなく、孤独な状況でのまれな来訪・便り・援助を比喩的に表すことが多い。

例文

  • 新規参入の少ない業界に若い起業家が現れ、古参の経営者たちは空谷足音の思いでその挑戦を歓迎した。
  • 長く連絡のなかった友人から届いた短いメールさえ、入院中の彼女には空谷足音のように感じられた。
  • 過疎化が進む村では、週末に移住希望者が訪ねてくるだけでも空谷足音である。
  • 交渉が完全に止まっていたところへ相手方から歩み寄りの提案があり、担当者は空谷足音ともいうべき朗報だと言った。
  • 一人で研究を続けていた私に共同研究の申し出が来たとき、それはまさに空谷足音だった。

類義語

  • 旱天の慈雨
  • 渡りに船
  • 救いの手

対義語

  • 孤立無援
  • 音信不通
  • 門前雀羅

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