秋風索莫
読み方
しゅうふう さくばく意味
秋風が吹くように、あたりがひっそりとしてうら寂しいさま。また、活気がなく荒れ果てた雰囲気や、冷え冷えとした心情をたとえていう。景色・世相・場の空気などについて用いられる。由来
中国の漢語表現に由来する。「秋風」は秋に吹く風、「索莫」はもの寂しく荒涼としたさまを表す語。これらを組み合わせ、秋の風景に重なる寂寥感を強く表した。明確な初出や成立年代は不詳だが、中国古典語を背景にし、日本では漢文・漢籍の受容を通じて広まった。備考
「春風駘蕩」と対比して挙げられることがある。日常会話ではまれで、文学的・評論的な文章で寂しい景色や時代の衰えを表すときに使う。例文
- 祭りが終わった翌朝の広場には、秋風索莫たる気配だけが残っていた。
- 閉鎖された工場地帯は、夕暮れになると秋風索莫の趣を帯びる。
- 敗戦後の町には、秋風索莫とした空気が立ちこめていた。
- 人の去った古寺を歩くと、秋風索莫という言葉が身にしみる。
- 華やかな時代の終わりを描いたその小説には、秋風索莫の情感が漂う。
類義語
- 寂寥
- 荒涼
- 物寂しい
- わびしい
対義語
- 春風駘蕩
- 和気藹々
- 活気横溢