神韻縹渺
読み方
しんいん ひょうびょう意味
芸術作品・詩文・書画・音楽などに、言葉では言い尽くせない神秘的で気高い趣や、遠くかすんでとらえがたい余情が漂っているさま。人の風格や雰囲気について、俗世を超えたような深い味わいがある場合にもいう。由来
「神韻」は中国の文芸・書画批評でいう、精神的で神妙な趣・気品のこと。「縹渺」は遠くかすんで定かでないさまを表す漢語。両語を重ね、つかみがたい高雅な趣をいう成句となった。成立年代は不詳だが、「神韻」は六朝~唐代の批評語に見え、清代17世紀の王士禎の神韻説で特に知られる。備考
文芸・書画・音楽などの鑑賞語として用いられる硬い表現。日常会話ではまれで、称賛の文脈が中心。「縹緲」と書く異体表記もある。例文
- この水墨画には、山霧の奥に仙境が広がるような神韻縹渺たる趣がある。
- 老詩人の短い一句は、説明を拒むほど神韻縹渺としていて、読むたびに余韻が深まる。
- 彼女の笛の音は神韻縹渺、聴衆はしばらく拍手を忘れていた。
- 古寺の庭に立つと、苔むした石と夕靄が織りなす神韻縹渺の世界に包まれる。
- 技巧だけなら他にも名手はいるが、あの書の神韻縹渺たる気配は容易にまねできない。
類義語
- 神韻縹緲
- 幽玄
- 玄妙
- 高雅
- 妙趣横溢
対義語
- 平凡陳腐
- 俗悪
- 粗野
- 俗臭紛紛