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神仏習合

読み方

しんぶつ しゅうごう

意味

日本固有の神道の神々と、外来の仏教の仏・菩薩を対立するものとせず、同一視したり対応関係を作ったりして一体的に信仰すること。神社に寺が置かれたり、仏が神の姿で現れると考えられたりした、日本宗教史上の重要な考え方・信仰形態を指す。

由来

仏教が日本に伝来した6世紀半ば(欽明天皇期、538年または552年説)以後、在来の神祇信仰と仏教が接触して生まれた。奈良時代(8世紀)には神宮寺の建立や神前読経が見られ、平安時代(9〜12世紀)には「本地垂迹説」によって理論化された。語としての成立時期は明確ではないが、近世・近代以降の宗教史用語として広く用いられる。

備考

宗教史・日本史でよく使う専門的語。明治初年の神仏分離以前は、神社と寺が密接に結びつく例が各地にあった。現代でも祭礼・地名・建築に痕跡が残る。

例文

  • この地域の古い祭礼には、神仏習合の名残が今も色濃く残っている。
  • 明治政府の神仏分離令によって、長く続いた神仏習合のあり方は大きく変化した。
  • 寺の境内に鳥居があるのは、神仏習合を理解するうえで興味深い例だ。
  • 中世の人々は、神仏習合の思想に基づいて神も仏も同じ信仰世界の中で拝んでいた。
  • 歴史の授業で、八幡神が仏教と結びついた事例を通して神仏習合を学んだ。

類義語

  • 神仏混淆
  • 神仏混交
  • 神仏一体
  • 本地垂迹

対義語

  • 神仏分離
  • 廃仏毀釈

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