益者三楽
読み方
えきしゃ さんらく意味
人にとって益(ため)になる三つの楽しみのこと。すなわち「礼楽(礼と音楽)を楽しむこと」「人のよいところを語り合うこと」「多くの賢人・友人と交わること」。人格を高め、学びを深める健全な楽しみを指す。由来
『論語』季氏篇の「益者三楽、損者三楽」に由来する語。孔子が、心身や人格の向上につながる「益(ため)になる楽しみ」と、身を滅ぼしかねない「損(そこ)になる楽しみ」を対比して説いた。成立年代は『論語』の編纂事情により特定は難しいが、一般に春秋時代末~戦国期(紀元前5~3世紀頃)の言行を伝える古典に基づく。備考
「損者三楽」と対で用いられることが多い。出典の文脈では“楽しみ”は快楽一般ではなく、徳や学びに資する嗜みを指す。例文
- 礼儀や音楽を味わい、友と善を語る——益者三楽を大切にしたい。
- 学びの場で多くの先達と交わることは、まさに益者三楽の一つだ。
- 娯楽が多様な時代だからこそ、益者三楽のような健全な楽しみを選ぶべきだ。
- 彼は益者三楽を実践しており、交友も趣味も品がある。
- 家庭でも、読書や対話を通じて益者三楽の精神を子どもに伝えたい。
類義語
- 益者三友
- 益友多聞
- 良師益友
対義語
- 損者三苦
- 不幸多苦