盈虚消息
読み方
えいきょ しょうそく意味
物事が満ちたり欠けたり、増えたり減ったりしながら移り変わること。転じて、世の中の勢い、運勢、景気、人の境遇などが一定ではなく、盛衰や消長を繰り返すことをいう。自然や歴史の変化を、時の流れに従う理として捉える表現。由来
中国古典『易経』の「豊卦」にある「天地盈虚、与時消息」に由来するとされる。『易経』の成立は戦国時代から前漢初期、紀元前3〜2世紀ごろとみられる。『盈虚』は満ち欠け、『消息』は増減・消長の意で、万物が時に応じて変化することを表した。備考
漢文由来のやや硬い文章語。日常会話ではあまり使わず、歴史・思想・評論で見られる。『栄枯盛衰』よりも、自然界の満ち欠けや時勢の増減まで含めて述べる語。例文
- 歴史をひもとけば、王朝の興亡もまた盈虚消息の理に従っていることがわかる。
- 景気には盈虚消息があるのだから、一時の好況だけで判断してはならない。
- 彼は人生の盈虚消息を知っているので、成功しても少しも驕らない。
- 月の満ち欠けを眺めながら、古人は自然の盈虚消息に思いを致した。
- この評論は、文明の発展と衰退を盈虚消息という観点から論じている。
類義語
- 栄枯盛衰
- 興亡盛衰
- 盛者必衰
- 消長盛衰
対義語
- 万古不易
- 一定不変
- 恒久不変