盈満之咎
読み方
えいまん の とが意味
物事が満ち足り、勢いが頂点に達したときに、かえって油断・慢心・過信によって災いを招くこと。栄華や成功が永続すると思い込まず、盛んな時ほど慎むべきだという戒めを表す。由来
「盈満」は満ちあふれること、「咎」はとが・災い・過失の意。思想的には、中国古典『易経』(戦国時代〜前漢ごろに成立)の「満ちれば欠ける」という盈虚の考え方や、『書経』大禹謨の「満招損、謙受益」(満は損を招き、謙は益を受く)に通じる。日本で成語として定着した時期は不詳。備考
古風で硬い表現。日常会話より、歴史評論・経営論・教訓的な文章で用いられる。成功時の慢心を戒める文脈に合う。例文
- 会社が急成長した今こそ、経営陣は盈満之咎を恐れて慎重に判断すべきだ。
- 彼は成功に酔って周囲の忠告を聞かず、ついに盈満之咎を招いた。
- 王朝は長い繁栄の末に慢心し、盈満之咎によって衰退していった。
- 連戦連勝のチームには、油断という盈満之咎が忍び寄っていた。
- 祖父はいつも「満ちれば欠ける。盈満之咎を忘れるな」と私を戒めた。
類義語
- 満招損
- 盛者必衰
- 月満則虧
- 驕兵必敗
対義語
- 謙受益
- 謙虚謹慎
- 知足安分