百尺竿頭
読み方
ひゃくしゃく かんとう意味
百尺(非常に高い)竿の先端に立つ意から、すでに高い境地・地位まで到達していても、そこで満足せずさらに一歩を踏み出して向上せよ、というたとえ。特に禅語として、悟りや修行の進展に「もう一段の飛躍」を求める文脈で用いられる。由来
中国禅宗の語に由来する禅語で、「百尺竿頭、さらに一歩を進む(百尺竿頭更進一步)」の前半として知られる。出典の特定は諸説あり(禅録・語録類に見える表現)で、成立年代は明確でないが、禅宗文献の流布した宋代以降の用例が背景とされる。日本へは禅文化の受容(鎌倉〜室町期)とともに広まったと考えられる。備考
「百尺竿頭更進一步」の略として使われることが多い。称賛だけでなく“ここからが本番”という戒めの含みもある。禅語的な硬い場面でよく用いる。例文
- 昇進しても百尺竿頭の心を忘れず、学び直しを続けたい。
- 優勝は通過点だ。百尺竿頭、次は世界で結果を出そう。
- 師は『百尺竿頭に立ったと思う時こそ危うい』と戒めた。
- 研究は百尺竿頭で、現状に安住せず仮説を磨き続けるべきだ。
- 長年の修行で成果が出ても、百尺竿頭の覚悟でなお精進する。
類義語
- 勇往邁進
- 精進努力
- 不断努力
- 日進月歩
対義語
- 自暴自棄
- 停滞不前
- 因循姑息